10月18日放送分、更新遅くなりました>< 特に、9月27日広島県動物愛護センターでの動物慰霊の言葉を、多くの皆様に知って欲しいと思います。

ワンハートプロジェクト
動物愛護法動物の愛護及び管理に関する法律)が改正され、9月1日よりスタート どんなものなのか知ろう!! その5
『災害時の事を考える』の2回目 日頃の災害への備え

★地域情報の収集と避難訓練
まずは、住んでいる地域の防災計画を確認。 
災害のときに、避難場所までどういくか、建物の崩壊などで道が通れなくなる事なども想定して複数の経路を考える。 実際に家族で動物を連れて避難場所まで行く訓練をして、所要時間や危険な場所のチェックを。 避難訓練時のチェックポイント5つ↓↓↓
①避難場所までの所要時間 ②ガラスの破片や看板落下などの危険な場所の確認
③通行できないときの迂回路 ④避難場所での動物の反応や行動 ⑤動物が苦手な人への配慮
地域で災害対策の会合や避難訓練をおこなうときなどに、動物を連れて非難する方法を、地域住民と話し合っておく。

★迷子札とマイクロチップ
災害時、動物が迷子になり、どこかで保護されたときに、すぐに飼い主がわかるように、普段から身元がわかるものをつける。外から見えてすぐわかる迷子札などをつけるとともに、半永久的に識別可能で確実な身元証明としてマイクロチップを獣医さんに入れてもらい、二重対策をとる。
犬・・首輪・連絡先が書かれた迷子札・鑑札・狂犬病予防注射済票・マイクロチップ
猫・・首輪・連絡先が書かれた迷子札・マイクロチップ
その他の動物・・種類に応じて、脚環・耳標などをつけ、マイクロチップを。

室内飼いの小型犬や完全室内かいの猫でも、災害時、パニックになって、開いた扉や倒壊した壁の隙間から外に出て行方不明になった事例が多い。予測できない災害に備えて首輪等は常につけておく。迷子の間に痩せて首輪が取れてしまうということも起こるので、マイクロチップを挿入しておくと安心です。

私たちの身近でマイクロチップの読み取り機・リーダーを持っているところは?
動物愛護センター・そしてお近くの動物病院です★ 覚えておいて下さいね♪

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さて先日もセンターに行かせていただいたのですが、沢山の犬猫がひしめいていて胸が詰まりました。 番組では9月27日に行われた広島県動物愛護センター、『動物慰霊祭』での、センター所長・松本修さんの慰霊の言葉を、ご紹介。 
この現場に日々いらっしゃる皆さんの言葉としてだけではなく、他人事ではない自分事として、では自分になにができるのか?の、提案をしてみたいと思いましたした。          

慰霊の言葉
 
本日ここに、動物慰霊祭を行うに当たり、当センターに収容され、人間の都合で、命を奪う事になった、多くの犬や猫の御霊に対し、心から冥福をお祈りいたします。 あらゆる生き物には「命」があり、人間はたくさんの大切な「命」に支えられ、その「命」を犠牲にしなければ生きていくことはできません。
 しかし、我々の生活の中に引き込んだ、愛護動物であるあなたたちは、私たちに護る義務があり、その多くの命を奪う必要はありません。本来、私たち人間とともに、家族の一員として、かけがえのない伴侶として、くつろぎと、やすらぎのときを共有し、お互いに幸せで豊かな生活を過ごす存在のはずでした。
 しかし、人に愛されることもなく、人を愛することもなく、ただ死んでいくためだけに生まれてくる「命」が、まだまだたくさん存在しています。平成24年度に、当センターで致死した犬猫の頭数は、呉市福山市分も含め、犬2,116頭、猫3,646頭、計5,762頭でした。
 致死しても致死しても空にならない動物収容舎、「命の重みはみな同じ」、などとはいえない、人間社会の歪んだ現実がここにあります。テレビでは、毎日、犬猫の幸せそうな映像が流れていますが、私は、素直に笑顔になることはできません。それはあなたたちの存在とかけ離れた世界の出来事だからです。
 この不幸な事実を多くの人にタブー視することなく知ってもらいたいとの思いで「命を考える動物愛護教室」を行っています。身近な命が、消え続けている現実を、自分ごととして、命に寄り添い、真剣に考えてもらいたいのです。ここで、収容頭数削減のため、この場を借り、あなたたちに代わって訴えます。
*役所に出せば殺される、どこかへ捨てに行こうとしている人へ
 自分が殺すことには関わりたくない、手を汚したくない。野に放し自然に戻してやる、誰かが拾ってかわいがってくれる、自分は良い選択をした・・・あなたは偽善者です。犯罪です。捨てられた動物は、飢え死に、または、事故や病気で苦しみながら死んでいきます。たとえ生き延びたとしても、人から嫌われ、人を恐れ、毎日危険と隣り合わせで、気の休まることもなく、緊張の中で震えながら短い一生を終える事になります。絶対に捨ててはなりません。
*次に、飼い主のいない犬や猫にエサだけ与えている方へお願いです。
 当センターに収容し、致死する犬猫の約9割が、餌だけ与えられ繁殖した飼い主のいない犬や猫です。
 元をたどれば、人が飼っていた命です。捨てる人が一番悪いのですが、エサだけ与え、新たに飼い主のいない「命」を生み出すことも不幸なことです。 毎年毎年繰り返し4,000頭以上の不幸な「命」を作り続けないでください。優しさの名をかりた自己満足で、動物を犠牲にしないでください。エサを与えるなら、飼い主として命を預かる覚悟を持ってください。  お願いです。
*次に、動物を飼っている方、これから飼おうとされている方にお願いです。
 動物を飼うには、二つの責任と大きな覚悟を持つ必要があります。 動物への責任、社会への責任、この二つの責任と先を見通し飼い抜くという大きな覚悟です。 動物に自然体で、安心して生活ができる環境を与え、健康と安全をしっかり守ってください。また、「動物が命あるものとして」社会に認めてもらえるよう、適切なしつけをし、マナーを守り、周囲に気を配り、人にもやさしく接してください。そして、先を見通し、最後の最後まで「飼い抜く覚悟」を持ってください。 もしも、どうしても飼えなくなったときには、他人に任せず、御自分の腕の中で見守って、安楽死をするだけの覚悟を持ってください。 この二つの責任と一つの覚悟をすべての飼い主がもてれば、犬猫の命を奪うことはなくなります。お願いです。
*訴えの最後として・・・所長である私が、あなたたちの命を奪っています。
「犬猫を殺す手で、犬猫を触るな」といわれたことがあります。 私だけでなく、身勝手な都合で見捨てた人、そして餌だけ与えている人、もう動物とは関わらないでください、触らないでください。 お願いです。
*当センターだけでも年間5,762頭の犬猫を致死している現状で、平和県広島と言えるでしょうか?
 「愛護教室」での少年院の青年の言葉が印象に残っています。「人間の都合だけで多くの命がなくなっている現実、平和とはいえません。平和というのは本当に難しいと思いました。救える命をみんなで救っていけるような社会になったら、平和が成り立つとおもいました。」とあります。
命を奪うことしか選べなかった人間社会の償いとして、死の確認を行う際、誰にも知られず死んでいく命がこの世に生まれてきた、生きた証として、私たちが最後を看取ります。最後に人間のぬくもりとして。私たちは、この悔しさを胸に刻み、真摯に前に進んでまいります。
物言わぬ小さく弱い立場の動物を愛し護れる人は、人に対しても、相手の気持ちになって考え、行動することが自然にできることと思います。私たちは、この「動物にやさしい」を広めることにより、「人にもやさしい」「命にもやさしい」社会の実現を目指します。
いつの日か、人と動物が安らかに幸せに暮らし、命あるものを慈しむ、思いやりと笑顔がいっぱいの広島県が実現するよう、その社会を想像しながら、御列席の皆様とともに動物の愛護と適正飼養の一層の普及啓発をここに誓い、慰霊の言葉と致します。
あなたたちは「処分」されるような悪いことは何もしていません、ごめんなさい、せめて、安らかに眠ってください。
平成25年9月27日  広島県動物愛護センター所長   松本 修

・・以上が、殺処分数ワースト1の広島県愛護センタートップの決意表明です。


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